寸感

子供を寝かしつけているとき、いつの間にこんなに大きくなったろうなぁと思う時がある。

 

会社に勤めていた頃、上司が「子供はあっという間に大きくなるよ。そんで言葉を覚えて、意思の疎通ができるようになって…… 面白いもんだよ!」と言っていたことを思い出す。上司のお子さんは私が入社した年に生まれたんだけど、そこから退社するまでの数年、その子の成長を私も見せてもらったりしていた。「なるほど確かに成長するのは早いですね~」なんて、度々言っていたのだけど、自分が育てる側になったらなんだかもう、この言葉を簡単に口にできないような気がしてきた。

 

はたから見ていれば「あっという間に」大きくなったように見えても、親御さんたちは大変な苦労を一日一日積み重ねて、ようやく大きく育てているのだ。

 

自分に子供ができるまでは、命の尊さというのが実感できていなかったなぁと思う。「命が尊い」って言葉も「はいはい、人を傷つけたらいけないよね。」くらいにしか感じていなかったかもしれない。

 

だけど、人を1人産むって本当に大変だったし。(私は何の問題もない普通の妊婦だったけど、それでも産むときに命の危機を感じて…… この世のどのお産にも「絶対安全」ってのはないなと思いました。)その後も赤ちゃんも「生かし続ける」って本当に神経をすり減らすようなことだなって思いました。そうやって大きくなった命がどんな形でも傷つけられるのは、やっぱりあってはならないなって思うようになってきました。

 

最近じゃ陣痛の痛みを体験できる装置があるらしいけど、他人を傷つけた人とかにこれを受けさせるっていうのどうだろう。「あなたが傷つけた命は、こんなに大変な思いをして、生まれてきたものなんだぞ。」って実感したら、ちょっとは気持ちが変わるのでは……

 

男性が出産の苦しみを体験するとどうなるのか?ということを体を張って実験したムービー - GIGAZINE http://gigazine.net/news/20130130-man-delivery/